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金沢大学の三学域体制への再編に伴い、理学部計算科学科は理工学域数物科学類計算科学コースとなりました。 また大学院自然科学研究科数物科学専攻IIコースも数物科学専攻計算科学コースとなりました。 新しいホームページ http://cmpsci.w3.kanazawa-u.ac.jp/CompCourse/ も是非ご覧ください。
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研究について
私の研究分野は、代数的組合せ論(Algebraic Combinatorics)です。理学(Science)の中に数学があり、数学の中に組合せ論とか離散数学と呼ばれる分野があり、そのまた1分野が代数的組合せ論です。ですから、代数的組合せ論は、それ自体としては、非常に小さいな分野で(狭いという意味ではありません)、研究者数は世界中で100人程度、常時マークしなければならない研究者は10人程度でしょう。とはいっても、もしかしたら実際はその5倍、10倍の研究者がいるかもしれないのですが。というのも、代数的組合せ論は20年程前に出来たばかりで、数学、物理、情報科学などに属する様々の分野と活発に交流しあいながら、急速に発展しており、研究者も急増しているからです。最近は、Journal of Algebraic Combinatoricsという国際誌が創刊され、一流の論文が掲載されています。
代数的組合せ論が急速に発展しているのは、以下のような理由からと思われます。
私自身は、有限単純群の研究が最も盛んであった60年代後半から70年代前半にかけて学生時代を送り、群の研究から代数的組合せ論の研究へ進みました。現在は、ある離散的対称空間の問題を、q-Onsager algebraという無限次元代数の有限次元表現にまでしぼり込み、そのような表現の決定に取組んでいます。これが、前掲の1)、2)に私がかかわる部分です。3)についていえば、学生の助けをかりながら、離散的新現象の発見をし、それを理論化して2)にもち込み、更にそれが1)に影響することを期待しています。4)についていえば、いつの間にか時代がかわり、気が付いてみれば、計算科学、情報科学が私に近づき、私のそばにいるという感じです。私のやっていたこと、やっていることがこの方面に役に立つことは面白いです。
4年セミナー・大学院セミナーについて
代数関係、離散数学関係のテキストをたいてい選んでいますが、具体的に何をやるかは、学生と相談して決めています。私としては、なるべく最近のテキスト、時代の最先端を行くテキストに興味がありますが、今までの例では、無難な選択をして、昔から定評のあるテキストに落ち着くことが多いようです。